関白基房
(平家物語)大臣流罪(だいじんるざい)
治承三年十一月十六日、入道相国(平清盛)は関白どのをはじめ四十三人の官職を停止し押し込めた。
関白どのを大宰師(だざいのそつ:大宰府の官職)に移して、筑紫へ流罪とした。
鳥羽の辺の古河というところでご出家された。
年は、35歳になられていた。
配所へ赴く人が、途中で出家すれば、約束の国には遣わされぬことなれば、
はじめ、日向の国へのうわさがあったが、のちには、配所を変えて、
備前国府の辺、いばさまという所にとどめる。
これまでも、大臣経験者の流罪は、6人あったが、摂政関白の例は、これがはじめてである。
岡山市湯迫に関白屋敷跡がある。
(岡山市湯迫:ゆばと読む)口伝えで「ゆばさま」、「いばさま」となったのでしょう。
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