古代山陽道前原遺跡(葦田駅家)

                                          広島県府中市




広島県府中市で、1935年、福塩線の工事の時、大量の奈良時代の瓦が出土した。
当初は、廃寺ではないかといわれていたが、葦田駅家の可能性が強い。



現在は、埋め戻されているので、わからないが古代山陽道が右側(近畿方面)
左側(九州方面)に一直線に伸びていた。
ここから、備後国府までは、少しの距離である。

大きな建物がある辺りが、府中市街地

備中国から約8kmごとに設けられた駅家がここから広島近辺まで
山の中を縫って進む難所となっている。
その拠点としての重要な施設であった。

もうひとつ、葦田軍団の可能性を述べた方がおられたが、
国府など備後国の施設を守る関所だったのかもしれない。

山が迫って、抜け道のないこの場所は、国府を守るにはいい場所であった。

吉備太宰の場所がいまだわからないが、
府中市周辺に、吉備の他地域にはない、大和関連の墓の存在、
吉備真備の備後一宮の播磨移転の話などから

備後の中央政府関連施設か吉備太宰の設置など、思いが膨らむ。



 


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作成者 藤本典夫